こんにちは!5病棟です。5病棟は内科療養病棟となっており、酸素吸入や点滴などの身体ケアやターミナルケアが必要な方が多く入院しておられます。9月の平均年齢は83歳です。
これまで3回、入院生活の潤いや季節感を味わって頂くために行っているレクリエーションの様子を、病院のホームページで紹介させていただきました。
今回は昼食前に行っている、口腔体操(嚥下体操・むせ予防にパタカラ体操や歌をうたう)に新たに取り入れた、「水戸黄門体操」と「ズンドコ体操」をご紹介させて頂きます。
「水戸黄門体操」と「ズンドコ体操」は今年の4月から取り入れました。まずはビデオ画面を見ながら、当日の担当スタッフが手足の動きを指導します。一人ひとりの横について、できる範囲で、できるところまでを励ましながらの練習です。「水戸黄門」や「ズンドコ節」は皆さんになじみのある歌だけに、口ずさまれる方も多いのですが思うように体は動きません。認知症状が進行され、関心を抱かれない方も多く、机に臥せってしまう方もありました。足が動かない方には手を使って、体を動かすことの楽しさも知っていただけたらと思いながら、スタッフも汗だくで一緒に練習を行いました。
日々の練習の賜物でしょうか、半年余りたちそれぞれがそれぞれのレベルで楽しみながらの体操が行えるようになりました。
昼食前、懐かしい歌の映像でウオーミングアップ後に「水戸黄門」と「ズンドコ体操」から始めたり、口の運動や嚥下をスムーズにするためのパタカラ体操を先にしたりと、その日の担当スタッフによって順番は異なりますが、おおむね20分間の体操です。体操に合わせて手を叩いたり、大きな声を発したり、笑ったり、そして食事がくるのを待ち遠しそうにされている様子、食事時のむせ込みも少なくなってきているようにも思います。
パタカラ体操の歌は3~5曲を食堂に掲示しています。歌詞を見ながら口ずさんだり、汽車ポッポの歌に「若い時、北海道の主人に会いに蒸気機関車で向かった事を思い出したわ。懐かしい」と話される方もいます。
今回、映像面での資料提供や設置など院内作業療法士に多大な協力を頂きました。
これからも、それぞれの患者さまの『持てる力』を引き出しながら、日々のケアを行っていきたいと思っています。引き続き、療養生活に於ける御家族様のご理解、ご協力の程、お願い申し上げます。