こんにちは、栄養課です。
今月は栄養課から災害時の食事提供に関する取り組みについて紹介します。
近年、『南海トラフ地震』についてのニュースを耳にすることが多くなってきました。
当院においても毎月1回「地震災害対策会議」を開催し、災害時の対応について
各部署が集まり、避難経路の確認や、患者さまの誘導方法、必要な物資の確保
などを検討し、災害時に慌てる事のないよう備えています。
栄養課でも、備蓄食品の数量や、保管場所、各食形態に対応した『災害時の献立』
などについて検討しています。
備蓄食品については、4日分を準備し、災害時に行政からの支援物資が届くまで
病院で食事提供が行えるよう備えています。
また、昨年11月には『災害時献立の日』をもうけ、実際に患者さまにも備蓄食品を
食べていただき「パックの開封は看護職員の介助が必要か?」「嚥下機能が低下して
いる患者さまにも摂取できる形状か?」「量は適切か?」など様々な課題について確認しました。
今年度から嚥下が困難な患者さまでも安全に摂取できるような「粥ゼリーの素」や
「茶碗蒸し」「ブレンダー食」を取り入れました。常時、使用している「栄養補助食品」
も、災害時にエネルギーや微量栄養素がしっかり摂れるよう蓄えています。
昨年発生した「能登半島地震」から1年が経ちました。被災された病院の職員から
のメッセージの中に「改めて感じたのは備蓄だけでなく、チームワークの大切さです。」
という言葉がありました。
日頃のコミュニケーションや情報共有など平時よりスタッフ間で行い、患者さまにも安心して病院生活を過ごしていただけるよう努めていきたいと思います。