第5病棟の紹介
こんにちは! 5病棟です
5病棟は内科療養病棟となっており、酸素吸入や点滴などの身体ケアやターミナルケアが必要な方が多く入院しておられます。今年度は『その人らしい、個別性のある日常生活を援助する』を病棟目標に日々努力をしております。
例えば、濃厚流動食の方には、素材や季節感を味わって頂きたいと思い、お昼だけミキサー食にし、体位を整えて誤嚥に注意しつつ、献立などを話しながら味わっていただきます。その人らしく生活を送れるように、工夫しながら実施しております。
また、入院生活の潤いや季節感を味わっていただくために、毎月レクリェーションを計画実施していますが、今回は12月に実施した「クリスマス会」の様子を紹介したいと思います。
病棟の玄関や食堂をクリスマスツリー、リース、サンタクロースやトナカイなどのクリスマスグッズで飾り、少し早いクリスマスモードに入院患者さんもニコニコ顔です。当日は、昼食の時から「ケーキ?」「ギターの演奏があるの?」と口にされる方もありました。クリスマス会の始まりは「きよしこの夜」の合唱からスタートです。85歳のご婦人が英語で口ずさまれたのにはびっくり、「この歌だけ知っている」と得意げです。サンタの衣装を可愛らしく、シックに着こなした2人のスタッフが進行です。
演者の時間調整の関係で、先に登場したのがクリスマスケーキ。パンダやウサギとカラフルな動物の飾りがついたショートケーキは、各自が好きなのを選びます。もう待てないと取るや否や口に入れようとする方も。静かな一時が流れます。
やがて、バックミュージックに合わせてトナカイの登場。全員でジャンケンゲームのスタートです。不自由な指を一生懸命開いて、ジャンケンゲームに参加される方も笑顔です。最後まで勝ち残った2人には、赤いショートブーツに入ったお菓子が手渡されます。もちろん,全員にお菓子のプレゼントも用意されています。
さあ! お待ちかねのギター演奏が始まりました。クリスマスの定番ソングから昭和の懐かしい歌の数々、誰もが知っている曲の演奏に大拍手。昨年のハロウィンの時にも思いましたが、コロナ禍でなかったらご家族の方にお見せしたい笑顔です。
これからも、それぞれの患者さまの『持てる力』を引き出しながら、日々のケアを行っていきたいと思っています。引き続き、療養生活に於ける御家族様のご理解、ご協力の程、お願い申し上げます。